何度歴史を繰り返したところで、ばか共に変化はないもの。、さめざめとした眼差しでぼんやり、燃え盛る全知の樹を眺めた。この悲劇、何かしら己の思うことがあるとすれば、この樹が消えてしまうことがもったいなかったな、と、その程度。

「ふ、ふふふ、なぁに、あれ」

おや、と、視線を向ける先。燃え盛る島から遠ざかり避難船へと向かおうとしている、大きな生き物。巨人族だ。あれは良い生き物だとは思う。長く、ひとよりも長く生きるのが良い。人間だって気合を入れれば120年くらいは生きられるとドラムの医者が証明していた。巨人族も頑張れば、五百年くらい生きられるんじゃないかと、最近はそう思ってなるべく「友達」は巨人にしようと、そう思っていた。

その、巨人。何か手に隠してドスドスと乱暴に突き進んでいる。エルバフの戦士、ではない。歩き方が違う。エルバフの戦士、巨体とはいえ戦士を誇るものどもだ、乱暴な歩き方はしない。この歩き方、粗野、ではあるが、なるほど、しかし、軍人のものか。はふわりふわりとデッキブラシで浮かんだまま、地上、燃え盛る島を見下ろした。

ロジャーが死んでしまって、世界はそれでもなんにも変わらない。そのことがを苛立たせたのはまぁ、しようのないこと。しかし、いや、確かに確実に何かしらの変化が起きようとしている、そういう気配は、感じていた。その一つが、このオハラの見せしめかと、そんな大それた推察をするではないけれど、偶然、いや、呼ばれた、普段ふわりふわりと浮かんでいるグランドラインを離れた、とおい海。呼ばれたのだ。誰に、ではない。歴史に呼ばれた。が敬愛してやまぬ「陛下」が放たれた最後の一手。歴史の本文。硬質の石に刻まれた文章が、この魔女を呼んだ。
何のことかはわからぬ。そういうことは、これまで生きた随分と長い時間にあまりなかった。

オハラ、オハラ。世界一の頭脳、考古学者たちの集まる島。世界政府に禁じられたあの100年の研究をしていると、そういえばレイリーが言っていたっけ。

(ふぅん、あの巨人族、子供を逃がそうとしてる)

見下ろす、光景。砲弾を打ち込まれても怯まぬ巨人。口々に海兵らが何かしら喚き、敬礼しかける者もいる。おや、やはり海兵か。だが元、だろう。この攻撃、容赦のない、全てを更地に変えて道理とする、世界政府の牙、海軍本部の槌、名前は難と言ったか、あぁ、そうそう、バスターコール。

何度か見覚えがある。どうしようもない連中の作った、どうしようもない、冷酷無慈悲の攻撃。まぁ、政府は、まぁ、そこそこ良く機能している。些か気に入らぬ、それどうなんだろうとですら思う個所も多々、まぁ、あるけれど、それでも、平和な場所は平和であって、そこに笑顔がある。信念を持ち生きる潔い生き物も生まれる。

ロジャーだって、そうだった。先日、いや、あぁ、そうか、もう暫く時間が絶っているのか。処刑された、海賊の中の海賊。豪胆な、海の王。だいすきだった。本当に、彼の傍らにいれば、千の夜など怖ろしくないと思った。もう、死んでしまった。彼のいた、今の世界、今の正義、今の政府ゆえに、彼は海賊になり、そしてと出会ってくれた。ほんの一年間、共に過ごしただけだったけれど、きらきら輝く、思い出。殺されてしまったが、それはまぁ、本人の望むこと。ロジャー、に約束してくれた。それがあればいい。

それで、その、政府の方針、オハラを世界の見せしめに、と、そうか。それは、も大賛成だった。

偶然知った今回の騒動。歴史の本文が呼んだ理由は生憎わからぬが、この光景、この、惨状に立ち会えてよかったとは本心から思っている。

オハラ、オハラは、嫌いだ。彼らはが忘れたくて、忘れたくて、消したくて、消してしまいたい過去を探している。しっかり跡形もないように埋めていても、きっちり掘り返してしまう、考古学者たち。王国のこと、王国の思想、あの、夜のこと、誰も、彼もが消えてしまった、あの炎を、は思い出したくない。けれどオハラの考古学者たちは、それを「必要な事」だと、そう言って、探してしまうのだ。人間は過去から、歴史から学べるのだと、たいそうな事!

気持ちはわかる、けれど、寧ろ言いたい。大丈夫、いけるって、だって、人間、そう簡単には絶滅しない。結構しぶとい。何度も何度も同じことの繰り返しをしたっていいじゃないか。滅びないんだから、いいじゃないかと、言ってやりたい。同じ過ちを繰り返して滅んでも、また立ち上がって、それで、そこに、幸福は確かに存在している。それが、それじゃあダメ、なのか。

この体を得てからの逃げ回った時間は400年、しかし、政府から逃れた必死さと、考古学者たちから逃げた必死さのどちらが上かと聞かれれば、明らかに後者。

政府は一切合切全て承知している者がいて、それで、隠す方針。パンドラの体だって彼らが持っているし、きっと匣だって既に発見されているかもしれない。それでも、政府は隠してくれる。それが、この世にとって良いことではないのだとしても、その判断、にはどうでもいい。ただ、いやだ。今のままで良い。今の世界で自分は十分満足。逃げ回って、逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて逃げて、それでいい。孤独だが、どうしようもなく、置いて老いて逝かれるけれど、それでも、あの国の存在が承知されて、何かが変ってしまうよりはよほど、良い。

「へぇ、子供、あの子、どこかで見た覚えがあると思ったら、あの子、へぇ、オリビアの子供じゃあないか」

オハラの学者たち。歴史の本文を解読できるらしい、賢しい連中。の、海の魔女の存在をしっかり、知っている。さすがにパンドラ・の名前は歴史の本文の、どのテキストにも書かれていないはずだから大丈夫だろうけれど、北の民話では海の魔女。世の歴史書には悪意の魔女、海賊連中の伝説には嘆きの魔女とされている生き物が、何かしら関係しているらしいということは、しっかり、ばれている。

それで、この暫く、白い髪の綺麗な女性に、そりゃあもうしつこく狙われていた。あんまりしつこく、しかも「かわいそうなひと」とそう言うもので、冗談抜きで何度か、は彼女を殺しかけたが、それはまぁ、いい。

そのオリビアが一度だけ見せてくれた家族の写真。娘の写真、の、子供が今、巨人の手に守られている。どうも、奇妙な光景。

「彼女、ちょっと前に捕まったって聞いたけど。ふぅん、それで、バスターコール、逃げてる、海兵だった巨人に、守られてる子供。へぇ」

ころころと流れる情報。一致させて一つに結びつけることにそれほどの難しさはない。瞬く間に、なるほど、と一言、状況の把握を終了する。

「死ぬんだね、オリビア。そう、死んでしまうのか」

ぽつり、と呟く。全知の樹が燃えてしまうのは惜しい。オハラの学者たちが死んでしまうのも、まぁ、良し。けれどオリビアは、あの人、を「かわいそう」と抱きしめてくれた。頭を撫でてくれた。名前を(名乗らなかったけれど)聞いてくれた。





「さすがのボクもそろそろ死ねるねぇ」

ぼろっと、瓦礫の中から体を起こして、小さく笑った。海軍本部、奥の場所。大将の執務室やら秘密事項の保管場所は全て本丸のさらに奥に全て設置されている。その部屋の一つ、大将赤犬の執務室から直線上、向かい合った部屋がガラガラと音を立てて崩れた。

小さな体に、小さな顔。幼い少女の眼差しで、けほりと咳をする。蹴り飛ばされるのはいつものことだが、今日は当たり所が悪かった。というか、タイミング。丁度息を吸うその寸前に食らったものだから、全く、運の悪いこと。

「ありゃー、こりゃハデにやったねぇ」

ダラけた声に顔を上げれば、今もの半身を埋める瓦礫をひょいっと軽く手に取ってどかす長身の男。鳥の巣のような頭に、厚い唇。身を屈めているのにさして視線がつりあうこともないほどの長身。白いスーツのジャケットは無事な廊下の窓にかけられていた。

「クザンくん」

海軍本部大将の一人の青雉クザンである。はきょとん、と首を傾げた。

「助けたらサカズキに怒られるよ」
「バレなきゃいーだろ。あいつなら出かけた」
「え」
「一ヶ月くらいは戻ってこねぇな。ありゃ」

ぽりぽりと頭を掻くクザン。ひょっとして、グランドラインを離れたのだろうかとは一瞬思うが、海軍本部の大将がこの海から出ることは滅多にない。しかし一ヶ月もこちらに戻ってこない状況など、の知りうる限り、あまりない。

「何かあったの?」
「んー、別に?」
「嘘。だいたい、サカズキが僕を蹴るのはいつものことだとしても、今回あんまり心当たりがないんだよね。まるで故意に動けなくしたみたい」

言っていて、まぁ本気で心当たりがさっぱりない、わけでもないのだが、ここまで殴り蹴られるほどのものというのは、覚えがない。モモンガ中将のコーヒーに塩を入れたのがまずかったのか、それともそろそろドフラミンゴが迎えに来る時期か。

「動けないの?」

今回は本気だった、という赤犬にクザンは顔をしかめる。そんな顔をさせたいわけではないので、はにへら、と笑った。

「必要ならなんとかするよ」

足元はまだふらふらとおぼつかぬが、どうしようもないこともない。言い切ってやけに背の高い男を見上げるとクザンが眉を顰めた。この、普段生真面目、というか全体的に怠惰さの漂ってしょうのない生き物、何だかんだと心配性なのである。何か、問題が起きているのだとして本気で自分の身を案じてくれるのはクザンだ。しかし何がどう問題なのかというはっきりとしたことは言わない。海軍大将、としての自覚のある。そういうところはは好ましく、何だかんだとクザンと腐れ縁になっているような気がする。

そういえば随分昔、今はもう過去、歴史の一つになってしまったあの燃え崩れるオハラでの一件、この男が何事かしたのを見て、あぁそうか、自分は随分と油断してしまったのだと、今更ながらに思い出す。







オハラの「見せしめ」のバスターコール。更地となったあの島には降りた。海軍海兵が犇いているという危険性を覚えぬほど幼稚でもない。真っ昼間にどうこうするわけもなく、夕暮れ時を過ぎ、夜半にそっと、忍び降りた。月夜の、あぁ、あの夜は本当に満月が美しかった。煌く星と白い月をは全知の樹の跡地からぼんやり眺め、歌など口ずさんでいたものだ。殆どの歌はその頃はまだ、赤い鼻の子供と赤い髪の子供の教えてくれた歌なら、覚えていた。

「それは海賊の歌だな、子供」

煉獄の炎めいた、妙に仄暗い色の瞳が、月夜に浮かんだ。はっとしてが振り返れば、構える間もなく後ろに大きく蹴り飛ばされる。油断、はしていなかった。しかし今はもう誰も生存者のいないだろうこの島、夜半の見張りはそこそこの地位の者ではないだろうと、そういう気持ちは確かにあった。

「ぐっ……」

慌てて態勢を整え、蹴られた反動で内臓に負った怪我を集中して元に戻す。咄嗟に腹の蜥蜴を腕に移したが、それでもかなりの、傷。口からだらり、と血が滴ったのを感じ、眉を顰めた。この自分が、このぼくが、血を流すなどどれくらいぶりのことか。

「ふ、ふふふ」

もれたのは底知れぬ、妙な笑い声。なぜ笑えたのかには判らない。しかし、ごきっと、腕を鳴らしてこちらから距離を取っている男、海軍将校らしい、あの嫌味か、と突っ込みたくなるような正義のコートを纏った男を、見る。

「容赦ないね、こんな子供に、なにするのか」
「オハラの生存者、か?」
「違うよ」
「そうか」

頷いて、一つ、男の姿が掻き消えた。がはっとしてデッキブラシを構えるのと、男の蹴りがのデッキブラシを破壊したのは同時だった。

「!!!!?」

この箒、掃除用具、デッキブラシ、そんじょそこらの樹で出来てはいない。言っておくが400年、海を彷徨うの相棒ですらあった。それなりに愛着もあり、そして、が使いこんできた以上、常の物でいられているわけもない。それが容易く、いや、本当にあっさりただの樹の棒のように、折られた。

何だ、この、男。

「何者であれ、今この場所にいること事態まともではない。悪の可能性のある者は、限りなくゼロに、根絶やしにする」

海軍に強い生き物がいるのは、知っている。ロジャーと一緒にいたころも、ガープというおっかない、けれど楽しい男に散々追われた。オハラからオリビアの子供を逃がした時に出てきた海兵も、あぁ、あれは悪魔の力もあるけれど、しかし、強い海兵、の存在はわかっていた。だが、しかし。

(冗談、でしょう)

折れた道具に用はない。さっと投げ捨てて、、左の人差し指に嵌めた指輪に唇を当て、ぶつぶつと何事かを唱える。

「―――“私”の言葉は夜に行き渡る。その“悪意”は、飛ぶように駆け巡る。“私”の“悪意”は氷を降らせ、地面に霜をまき、雹を地上に投げつける」

限りなく処理能力を早めた刹那ほどの素早さの冷却のレーザーは空気中の蒸気を凍りつかせ、エッジ状になってその将校めがけて旋回し進んでいった。容易く避けられるようなものではない。少なくともこの数百年、これでしとめられぬ生き物は滅多にいない。海軍海兵、本部のどの地位の生き物であっても、これで、傷一つ負わぬわけもない。

事実、繰り出されたの悪意を、その男は覇気を使い防いだが、しかし、それでも腕、肩、足、腹部の細部が凍りついた。だというに、一切怯まぬ、どころか、敵意が増してきた。

「その力……その、言葉、貴様……」

男の剃刀色の眼がいっそう細くなる。鋭利な刃物のような形になって、を見詰める。先ほどまではただ何の感情も込められずただ「始末」するべきもの、何か邪魔なものでも見るかのような、無機質だった眼が、僅かばかりの驚愕、動揺、そして、確信の色へと変化していった。

「状況が変わった。貴様を捕える」

先ほどまでは確かな殺意。しかし、今はそれを「捕らえる」と、変えてきた。知って、いるということか。海軍本部の海兵、なるほど階級は准将以上ということだ。、とん、と、地を蹴り白い指先を男へ伸ばす。僅かでも触れた個所が、さらさらと砂になって崩れた。しかし、怯まない。驚きもしない。海軍は、あの、政府の作った、機関のひとつ、海軍本部は、海の軍。准将以上の階級のものは皆の危険性を知っているのだと、レイリーが教えてくれた。『だから、いいか。海兵、准将から、出会ったら何があっても逃げるんだ』そう教えてくれた。うん、わかっているよ、レイリー、逃げる気はある。しかし、逃げられるかどうか、はまだ別だ。

たらり、との額から汗が流れた。今、自分は確かにこの男に触れて、そして音の悪意を振るった。振動を利用した、物質を消滅させることの出来る、悪意。しかしこの男は、服が僅かに砂になって崩れただけなのだ。

(ぼくの“悪意”が響かない。この男、この生き物、まさか)

自分を知っている、というのなら、この海にはいくらかいる。しかし、いや、まさか。

警戒を強め、更なる悪意を放ち真相を確かめようとした、目の前の男の姿が掻き消え、そして、首にこれまで経験したこともない熱量を感じた。

「っ……ぁっ!!!!!!」

皮膚の焼ける音、焼ける匂い、何かの、刻まれる音。すぐ近くでした。悲鳴を上げるなど自尊心が許さぬ、妙な意地。脣を噛み締めて痛みを堪えた。首へのものだけではない、心臓を茨の縄で縛り上げられたような、鋭い痛み。じんわりと、何かが体の中に染み込んでくるのをは確かに感じた。

「お前、貴様、この、小僧…!!!ぼくに、何をした!!」
「決まっている、気付いているだろうに。承知したくないのか。浅ましいな」
「煩い!なんで、どうして、この刻印を扱える!!」

首にそっと触れずとも判る。刻まれた、刻み込まれて、しまった。所有の証、冬の薔薇、きっと毒々しい赤い色を鮮やかに、今己の首に咲いているだろう、魔女の花。
それがどういう類の力、作用のものか、正直なところにもまだわかっていない。けれど、随分と昔から存在していた力だ。ずっと前、もう千年も前にその花は咲いた。夏の庭と冬の庭と、そう呼ばれた魔女の庭園、双子の魔女が互いに互いを支え、縛りあって、依存しあって生きてきた、その庭にひっそり咲いていたと聞く。その薔薇を刻み込まれた魔女は、己の「力」の全てを封じられるのだ。

古代の力、刻印。王国の魔術に対抗するべく発掘研究されていたのは、今からもう800年も昔のことだ。滅亡すると同時に、その研究も終わったはず、だった。しかしただ一人、研究成果をその身に宿した復讐者がいた。その男が、その、赤騎士と、が今も瞼に焼き付けて消せぬ男が、その薔薇の使い手だった。

今はもう遙か昔のこと。とうに死んでいる。しかし、薔薇は、その刻印は失われぬ。誰かに、必ず、継承されていくものだった。そしては知っている。

「お前じゃないはずだ!!なぜ、お前が使える!!」

冬薔薇を扱えるのは、“あの男”だけだ。何度死んでも、必ず現れた。必ずの前に現れ、そして、に殺された。その為だけに、何度も、何度も何度も何度も何度もは、彼を殺す。その為だけに、めぐり合うのだ。邂逅は一瞬、それを永久に出来たらと思うには、夜は短すぎた。息絶えるまで何度も、は男を打ちのめし、殺されるまで、男はを苦しめる。

冬薔薇の所有者は、その資格を持つのは、あの男だけだ。目の前の、フードを目深に被った男、ではない。

「貴様の知識が、力が全て至高のものと驕るなよ。貴様が散漫と海を流離う最中、我々の正義は牙をとぎ、確実に貴様を捕える手段を選ばず、諦めなかった」

の喉がひゅうっと、奇妙なおとを立てて鳴った。カタカタと体を震わせ、手を握り締める。

所有者を、徹底的に研究、解剖、実験、した、のなら、誰かがその刻印を手に入れることも、できるだろう。の頭脳もそう冷酷に判断した。あまりにも非道なことだが、細胞を切り刻み、様々な実験を繰り返し、そして、新たな所有者が、想像を絶するほどの、非情な「対価」を支払えば、その力、刻印を手にすることも、可能である。


「殺した、の」
「絶対正義の為に」

カッと頭に血が上り、はその身に可能な限りの悪意を膨らませ、海兵に放った。が、それが指先からはなれる前に、水の跳ねる音。は、自分の首からあふれ出た血溜まりに足を踏み込んだのだと、認識することができなかった。何故視界が霞むのか、体が徐々に倒れていくのか、そしてなぜ目からぽろぽろと水が出てくるのか、わからなかった。
 

・過去とか現在とかいろいろ混じって書く練習でした。